Deluxe Nanoverb Amp 64'は真空管を搭載した本格的なプリアンプにデジタルリバーブを搭載の大変ユニークな製品です。 エフェクターよりもアンプに近い構造となります。 プリメイン回路にはもはやスタジオプロ、ミュージシャンの間でスタンダードとも言えるDeluxe ReverbのVIBRATOチャンネルを回路再現いたしました。その中でも、64年製ヴィンテージに焦点をあてトーン追及をしております。 まずその本体サイズからは想像のつかない音圧に驚かれるでしょう。 そしてデジタルシミュレーションとの違いをはっきりと体感し、適材適所の選択にアイデアが浮かばれると思います。２EQの効果やカーブ、定数は実機に準じた設計、同様のパッシブフィルタとなります。カップリングコンデンサやトーンフィルターにはアンプ製作などに用いられるフィルムコンデンサーを使用。抵抗にはDALE、カーボンコンポジットを使い分けております。 多くの回路技術を盛り込んでいますが、その多くはアナログを中心とした設計です。プリメイン回路は背面に出ている部品がメインとなり、ハンドワイヤードに限りなく近い形でデザインしています。 真空管にはJJ 12AX7を選択、プレート抵抗には昇圧された約280Vの電圧がかかります。 機能構造としましては下記の通りとなります。 ・真空管プリメイン ・デジタルリバーブ ・便利なマスターVOL搭載 ・STEREO EMULATE OUT （LINE OUT or HEAD PHONE）3.5mm Jack ※こちらはアナログ設計のキャビネットシミュレーターを経由する形となります。 （1×10 Open back Style Analog Cabinet） ・AUX INPUT 3.5mm Jack ・内部基板上にはVIBRATOチャンネル、入力１と２の挿し込みをイメージした切替スイッチがございます。〈出荷時は入力１(HIGH)〉 スタジオ活用としてはJC120アンプのインプットに接続することで真空管アンプと置き換えたような効果が生まれます。 また、各種アンプのリターンに接続することで本機がAMPコントロールの役割を果たします。メンテナンスの行き届いていない機材を現場で使用しなければならない時など、限りなくいつもの自分のセッティングでプレイをする事ができるでしょう。 【※パワーアンプ接続時はスルーバイパスとなり信号が直結してしましますので、必ず本機の赤LEDランプが点灯している状態でご利用ください。スピーカー破損などの恐れがございます。】 また、他の目的としましては本機を2EQ付きのリバーブペダルとしてご活用頂く事も想定しています。 アンプに搭載されるリバーブ機能の多くは単体で動作することは無く、真空管や置き換えたオペアンプなどの素子によってドライブされMIX回路が組みこまれます。その点で本機は真空管ドライブされたアンプのリバーブを足元で操作するような感覚でご使用いただけます。 LINE出力はステレオ出力に対応しており、社外変換アダプター（別売り） 等を使用し3.5ｍｍから変換頂く事で様々なデバイスに適応します。 またオーディオインターフェイスやＩＲローダー等には通常のOUTPUTを使用する事でCAB SIMをバイパスし本来のサウンドを出力可能です。 そして、本機の本質を一番分かりやすくご体感頂けると言っても過言ではない機能がヘッドフォン出力の利用でしょう。 構造的にも体感としてもイメージをして頂くなら、Deluxe Reverbを市販のロードボックスにつなぎ、そこからヘッドフォンモニターをする形です。 1×10オープンバックのスピーカーシミュレートを通過後の出力となるため、とてもクリアで生々しい真空管サウンドが体感できます。 アンプ実機の持ち運びの不便さやデジタルシミュレーターソフトの物足りなさ、そういったお考えをお持ちの方には丁度中心にある大変便利なアイテムです。 可愛らしい見た目ではありますが、その本質はしっかりとした芯を持って設計しております。 また、プロ向け、中級者、初心者向けとのカテゴリに当てはまらず 要はこのプリアンプのトーンが自身の傾向や演奏スタイルに合っているか。 癖のない素直なクリーンアンプの音色です。 ぜひお試し頂きたい、大変おすすめの製品です。 〈specifications〉 ・Size: 62 x 118 x 39 mm ・12VDC adapter only（500mA以上推奨） ・JJ 12AX7 Valve ・True bypass ・製品の仕様や部品は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。 ※お写真5枚目のハトメ無しのデザインも可能となります。